最初の一か月を終えて…【#1 ドイツの学生が日本で長期インターンしてみた】

2022-04-28

こんにちは。インターン生として4月からEプレゼンスで働いています「S」と申します。

私は、ドイツの学校でグラフィックデザインと写真を学んでいる21歳です。

これから、「ドイツの学生が日本で長期インターンしてみた」という題で私がインターン中に思ったことや、感じたことをお伝えしていきます。

第一回はインターン最初の一か月を終えて、です。

定期的に投稿していきますので、是非これからも読んでくださいね!

私が日本でインターンをしようと思ったきっかけ

まず、ドイツのインターン制度から説明すると、ドイツではほとんどの大学や専門学校でインターンが卒業条件です。期間は様々ですが、たいていの学生が3か月以上自分の専攻学科とマッチする会社でインターンをします。インターン中の給与も最低時給が定められており、インターンで貰う給料の税金も免除されます。

私の学校のデザイン科では1セメスター(約半年)のインターンが卒業条件となっており、私も2021年にドイツのすごく小さなデザイン事務所からオファーをいただき、インターンを始めましたが、自分には合わず二か月ほどで辞めてしまいました。

それから一年ほどだらだらと過ごしていたのですが、インターンができる最後のチャンスは迫っていました。今年の夏にインターンを終わらせなければ私は実質卒業条件を満たしていないことになります。

そんな時に日本の家族に大きな病気が見つかり、突然日本に帰る選択肢が現れました。

私は日本の田舎で生まれ育ち、自分の見た目で思春期に少し疎外感を感じていました。皆仲良くなると打ち解けてくれるのですが、初対面だとやはり戸惑ってしまう人も多いように感じ、自然と「日本で就活を経て仕事をするのは無理」と思っていました。なので高校を卒業した後は特に深く考えずにドイツに渡りました。

でも、言語の壁や価値観の違いでドイツでは自分の能力を最大限に生かせないのも事実でした。どんなにドイツ語が上達してもクライアントのメールの返信に何十分もかけていて、ネイティブには無い足枷があります。

そこで、せっかくドイツと日本を行き来できる環境に育ったのだからそれを最大限生かして、この際自分の将来のためにもフラットに両国を見てみようと思ったのです。

しかし、日本でインターン制度がそもそもどんな扱いなのか私はわかりませんでした。ましてやドイツのデザイン学生なんて受け入れてくれるものなのかな?と。

やはり難しいかなと思っていた矢先、転機が訪れました。

私は以前三重県の放課後デイサービスにお手伝いに行ったことがあったのですが、そのデイサービスの代表の方が紹介してくださり、紆余曲折あってEプレゼンスに出会うことができました。

日本の企業はやはり大学を重視する傾向がありますし、私はそもそも日本で就活するか決めていないのにどこの馬の骨かもわからない私を受け入れてくださったことに本当に感謝しています。

フルリモートのキーはコミュニケーション

私はワードプレスを少し触ったことがあるくらいで、ウェブサイトの仕組みやコーディングの知識はほとんどありませんでした。メンバーの皆さんに「こんな小さな会社でいいのか」と言われましたが、こちらも「こんな私でいいのか」状態でした。

他のスタッフの方々には一から教えていただくことになるのに皆さんすごく丁寧に教えてくれて、分からないことがあったら気軽に聞いてね~と言っていただけてすごく心強かったです。

私がこのインターンで最初に感じたことは、コミュニケーションの大切さです。業務伝達のメール一本でもとらえ方は人それぞれだし、少しのニュアンスの違いで誤解が生まれてしまうことはよくあります。特に完全リモートの弊社では、「ちょっと隣のデスクに行って聞く」ということができません。なのでチャット上でのコミュニケーションがすごく重要になってくるのですが、やはり口頭で伝えるよりもハードルが上がりがちです。

週に一回のzoomミーティングでは、進歩状況や今後の予定の確認とともにスタッフの近況報告もあります。「こんなものを食べました」とか、「娘がこんなことしました」とか、どんな小さなことでもほかの人の生活を聞くと、画面の向こうにいるバーチャル人間が急に生身の人間に変わります。そして会話も弾み、打ち解けやすくなります。何気ないことでも聞けるという雰囲気が私にとってもすごくやりやすいです。

特に代表の川北さんは私のためにプロジェクトを考えてくれて、説明もしっかりしてくれます。フィードバックも早いので成果が見えやすく、本当にありがたいです。

日本も働き方が多様化しつつある

日本のオフィスの様子と言えば朝決まった時間に出社して、同僚とお昼に1000円ランチを食べて、当たり前に残業があるものだと思っていました。

でも、Eプレゼンスは完全リモートで、スタッフも全員仕事以外にも重要な役割を持っている方々です。勤務時間もバラバラだし、性格も全然違います。地方で女性だけで事務所も持たず自由な労働環境でやっているのは日本国内でも珍しいと思います。でも、このような会社が存在することは日本の未来にとってもすごく意味のあるものだし、これから仕事を探す人にも余裕が生まれるのではないでしょうか。

毎日のようにテレビで新しい取り組みを行っている企業が宣伝されていたりして、日本の労働形態も徐々に変わりつつあります。

そんな風に世の中が変わっていくことで、皆が仕事がしやすい環境が整えられていくといいですね。

インターンもまだ始まったばかりですが、たくさん成長できるように頑張ります!よろしくお願いします!

カテゴリー:ドイツからの留学生紗羅のインターンレポート

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